洗礼の証し 高橋八重子

私の人生の転換点、一つは長男が生まれたその時に今の仕事に巡り会えたこと。2つ目は次男を育てながら“普通で当たり前の生き方”は一つではないことがわかった時。どちらも心が動かされ、今までなんと狭いところしか見ていないと気が付きました。

そして3つ目の転換点は、神様に私を見つけていただいたときです。

宗教に関心を持ったことがない私にその出会いは、たまたま友人となった人が牧師さんだと知った時でした。

彼女は同年代なのに、なぜか私が思いつきもしない返事が返ってくるのです。それは心の深いところに問いかけるというか、気持ちを癒やしてくれるものでした。その後彼女が牧師さんと知り、驚きとともに納得しました。こんなに人の言葉で心が軽くなる、言葉が持つ力も感じました。

そしてその友人の紹介で2022年5月、東浦和教会の礼拝にリモートで参加することができ、次に通えるところを探していただき学園都市チャペルと出会いました。2022年7月です。

それまで私はしてきたことすべて、自分の力で頑張ったから出来たのだと疑ったこともありませんでした。

出来ないのは努力が足りないと思う私は、表面は優しい言葉をかけても、内では弱い者を蔑んでいたのです。

もうすぐ70歳になります。少しずつ思う通りにいかないことが多くなり、気がつくと自分の中で、他人の暮らしを妬んで嫉妬していました。そして今悪いのは全部自分のせいと罪悪感にまみれた日々を送りながら、残りの人生をこのように過ごすのかと思うと苦しくやりきれない気持ちでした。

こういう私を神様は見つけてくださいました。それは友人が「神の愛の呼び声はいつも電波のように飛んでいるのです。」と言っていたことでした。

私の嫉妬は罪であること、悪いことを人のせいにするのも罪であること。これは人が持っている当たり前のものと考えると、そこから抜け出す必要もなく、さらにもがき沈んでいきます。

しかし罪と認めて解決できる道があるとわかると、やっと何かにたどり着いたように心が落ち着きました。

そしてイエス様の十字架、復活を信じることで私の罪が許され新しい命が与えられることを知り、私にも新しい生き方をしてもいいと言ってくださる、けっして私を見捨てない方がいらっしゃることがわかりました。

イエス様はいろいろな人がいること、そして交わることが大切と教えられました。私は少し変わり者かもしれません。

学園都市チャペルの皆様、このような私を新しい家族として受け入れていただきありがとうございます。

また短い間ですがリモートで初めて日曜礼拝に参加させていただいた東浦和教会の皆様。画面を通してでも交わりの大切さが見えるようでした。

さらに私に神様がそこにいらっしゃることをそれとなく気づかせてくれた友人は、私にとっては大切な存在です。

そして神様がこれらのことを用意して待っていてくださったことに感謝して、これからの人生にイエス様を信じて生きていきます。