レント みことばの黙想カレンダー(修正あり)

私たちの救い主イエス・キリストの尊い御名を心から崇めます。

今年もレント(四旬節 Lent)の季節を迎えようとしています。
2022年のイースターは4月17日(日)です。そして、レントは、3月2日(灰の水曜日 Ash Wednesday)から始まります。

レント(四旬節)
灰の水曜日からイースターまでの46日間から6回の日曜日を除いた40日間のことを言います。昔はカトリックだけでしたが、いまでは世界中のプロテスタントのクリスチャンも、十字架の受難に向かわれるイエス様の歩みを思い巡らしつつ、静まりとみ言葉の黙想の時を持ち、また、短い期間でも断食を行ったり、何かを断ってこの期間を過ごします。

灰の水曜日
レントの始まりの日。中世のカトリック西方教会では、この日に罪を悔い改めた者が聖別された灰(前年の棕櫚の主日に用いた棕櫚の葉を燃やしてできた灰)をかぶる儀式がありました。近年でも額にその灰で十字架を書く習慣があります。喜びやお祝いに用いられる棕櫚の葉ですが、この世の喜びも勝利もお祝いも全ては灰のように燃え尽きてしまう儚いものであり、私たちのいのちも同じであるということを覚えるためにそのようにするのです。
また、灰は聖書の中で悲しみや嘆き、悔い改めの象徴として書かれています。(ヨブ記34:15 詩篇102 :9  90:3など)これらのみ言葉を通して、私たちは私たちの罪のために十字架にかかられ、よみに下られたイエス・キリストの死を悲しみつつ思い巡らし、私たち人間の罪を悔い改め、やがて私たちも死を迎えること、この世にある全てのものは虚しく過ぎていくものであることを覚えてレントの始まりの時を守ります。

私たちもぜひ、み言葉の黙想の時を持ってみましょう。
今年は、1日に読む箇所が多くなりましたが、続けることが難しい時は1箇所でも構いません。40日の旅路を、途切れることなく続けることが大切です。

【修正】
3/2(水)の聖書箇所 詩編51:3~6(新共同訳) → 詩編51:1~4(新改訳2017)
3/4(金)の聖書箇所 詩編51:12~19(新共同訳) → 詩編51:10~17(新改訳2017)
3/21(月)の聖書箇所 詩編42:3~5(新共同訳) → 詩編42:1~3(新改訳2017)
3/22(火)の聖書箇所 ダニエル3:25、34~43 → 34~43は削除
3/26(土)の聖書箇所 詩編51:18~21(新共同訳) → 詩編51:16~19(新改訳2017)

黙想の手引き

 その日のみ言葉を何度か読み返して黙想の時を持ちます。黙想の時間は自由ですが、5分は持てると良いですね。色々な考えや思いが湧き上がってきますが、無理に押し込めることをせずそのまま時間を過ごします。
み言葉の意味を考え、また神様が今私に何を語っておられるのかを考えます。できれば、思い巡らしたことをノートなどに記録するのも良いでしょう。

 黙想の終わりに短くても祈りの時を持ちましょう。神様を賛美し、感謝し、願いを率直に言葉にし、自分自身のために、また祈りを必要としている方を覚える時にはその方のために祈りましょう。
五つの沈黙を参考にしてください。

  • 目の沈黙を守りましょう。時に目に見えるものの多くが魂の成熟の妨げとなるだけではなく罪に繋がる事があります。他の人の欠点を見つけ出すのをやめ、神の慈しみと憐れみだけを求めましょう。
  • 耳の沈黙を守りましょう。他の人の陰口、噂話、無慈悲な言葉のように、私たちの魂を汚す全ての声や言葉に耳を閉ざしましょう。神のみ声とみ言葉に耳を傾け、とりなしを必要とする魂の声を聞きましょう。
  • 舌の沈黙を守りましょう。私たちの魂の暗闇と苦しみの原因になる全ての偽りの言葉と、浅い自己弁護や弁解を慎み、平和と希望と喜びをもたらすいのちの言葉を語り、また心から神を賛美しましょう。
  • 知性の沈黙を守りましょう。偽りや散漫な心、破壊的な考えや思い、他人に対する疑いと性急な判断と冷たい思い、復讐心や欲望に縛られることなく、黙想と祈りの中で神の知恵と真理のみ言葉に心を広く開きましょう。
  • 心の沈黙を守りましょう。私たちのうちにある全ての利己心、憎しみや嫉妬、貪欲な思いを退け、心を尽くし、力を尽くし、魂と精神を尽くして真実なる神様と自分の隣人を愛しましょう。

 主イエス様は、私たちの罪のために十字架を負われた時、ご自身は天と地の全ての権限と力を持っておられる方であったにもかかわらず、責め立て偽証し「十字架にかけろ」と叫ぶ人々の中でただ沈黙を守られました。それは、父なる神様に従うためであり、私たちを愛して罪の中から救うためでした。

 私たちもまた、神様に心から従い、隣人を自分と同じように理解し赦し愛する一番良い方法は、その思いを持って沈黙することなのかもしれません。