今月は日韓国交正常化60年を迎える月です。1965年6月22日に「日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約」が署名され、同年、日韓両国の国交が正常化しました。今月、韓国を訪問する機会がありましたが空港でもこのことを記念して日本人は特別なゲートから迎えられ、入国審査も非常に歓迎的でした。
滞在中に何人かの方々との出会いがあり会食に招かれたりということがありました。その一人は韓国のミッションスクール信韓大学のカン・ソンジョンさんでした。彼は国会議員を二期務めた後、現在の大学の総長を務めておられる方ですが、お互いに牧師の息子ということで話が盛り上がりました。通訳の方は大変だったと思います。
その時に、彼は大学の1000人の学生を対馬に送るというプロジェクトについて話してくれました。対馬は海岸に流れ着くゴミの問題が深刻ですが、その半分は韓国からのものだそうです。そのゴミを拾い、同時に対馬の人たちとの交流を深めたいということでした。
学生たちの壮行会をするので日本を代表して励ましの言葉を送ってほしいということで、その夜、下記のような文章を書いて送りました。
信韓大学の学生の皆さん
「見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている。あなたがたは、それを知らないのか。確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。」旧約聖書
韓日基本条約・韓日国交正常化60年を迎えた今年、皆さんが対馬を訪れて愛の交わりと働きの時をもたれることを感謝します。この60年の間に築かれた両国の愛と友情の交わりの上に、皆さんは新しい歩みをスタートさせようとしています。そのようにして築かれる韓国と日本の交わりが東アジアをはじめ世界の祝福となることを期待します。神が皆さんの歩みを祝福し、皆さんの人生を祝福してくださいますように。

