ヘンリー・ナウエンをご存知ですか。カトリックの司祭の方ですが、ハーバード大学教授の職を離れて知的障害者と暮らすラルシュ共同体において歩んだ方です。
たぶん30年くらい前になりますが、書店で「イエスの御名で」という薄い書物を見つけて読んだのが、ナウエンの書物との最初の出会いでした。能力を示すことから祈りへ、人気を求めることから仕えることへ、導くことから導かれることへという三つの短いメッセージが私の心をとらえました。
クリスチャンでありながら現実にはこの世の価値観に支配されている自分が、真にイエスキリストにしたがって生きるとはどういうことかを教えてくれた書物でした。
今月4月から、NHKラジオの宗教の時間で「傷ついた癒やし人となる」というシリーズが始まります。
