「牧師室から」にも記しましたが、「統一協会」のことが報道されています。キリスト教の一派のように報道されたりしますが、その信仰の教えも、そこから来る行動の倫理も、決定的に違います。
以前は、統一協会といえば壺とか高麗人参とかを高額で売っていたのですが、今回の報道では家や土地を売って生活が破綻するというレベルで、こういう行動が「献金」とか「すべてをささげる」と表現されるのは、クリスチャンとして献金を大切に考えている者にとっては、まったくもって遺憾なことです。
私たちは「神を愛する」ことと「隣人を愛する」ことを人生の目的と考えます。この二つは切り離すことはできません。「神を愛する」と言いながら、隣人を苦難に陥れている信仰は間違っています。
私たちが教会としてすべきことは、生活に困っている方、生活が破綻した方を支援することです。また、お腹を空かせている子がいれば食べものを差し上げ、身の回りの物に困っている方に出会えば、お助けしたいと思います。身寄りがなかったりお病気や高齢のために助けを必要としている方を最後までお世話するのも私たちの大切な務めです。そのためには財だけではなく時間や労をささげることは尊いことです。そこには喜びと自由があります。
信仰は人が生きていく上でとっても大切です。信仰は私たちの人生の意味と価値を決めることになるからです。それだけに、あやまった宗教には注意も必要です。このような問題でご相談のある方はどうぞ教会に声をかけてください。